【展示会情報】『花森安治の仕事ーデザインする手、編集長の眼』
2017/01/07
朝の連続テレビ小説『とと姉ちゃん』のモデルになった『暮しの手帖』の元編集長、花森安治の展示会が世田谷美術館で行われます。
『暮らしの手帖』、実は最近まで読んだことがなかったんです。
もちろん存在は知っていたのですが、中身は読んだことがなくて、
『なんとなく、おばあちゃんとかの家にあった』
というイメージが強い雑誌でした。
なので、無意識のうちに『自分とは遠い距離の雑誌』に分類してしまって、いままでスルーして生きてきてしまいました。
ですが、ひょんなことから、立ち読みをしてその魅力を知ることに。
年齢や性別関係なく、自分の「暮らし」について向き合わせてくれる、とても良いメディアだなと感じました。
なんというか、「雑誌」という呼び方で呼びたくない雑誌です。
内容が濃厚で、何よりデザインが素晴らしい。
デザインに関しては、広告などが一切入っていないことも影響していると思います。
私は『とと姉ちゃん』は全く観ていないのですが、日曜美術館で花森安治の回があったのをたまたま観ました。
そこで当時のエピソードを色々と知ったのですが、中でも驚いたのが「直線裁ち」や「りんご箱のリメイク」。
特に「直線裁ち」にはびっくり。
戦後間もない時代、タンスの着物を型紙なしでおしゃれな洋服にアレンジ出来る「直線裁ち」。
ハサミだけで、着物をまっすぐ切るだけで洋服を作ることができます。
イッセイミヤケさんの“A Piece of Cloth”にも通じるような、造形的楽しさを感じますね。
「物が無い」という悲しい現状さえ忘れさせてくれるこの「直線裁ち」は、当時(1946年)の女性たちにとってとても魅力的なものだったことでしょう。
本展では、暮しの手帖社の全面的な協力のもと、花森安治さんが遺した稀少資料約750点を展覧します。
花森安治さんの活動を知ることができる貴重な機会ですので、足を運んでみてはいかがでしょうか。
開催は2月11日から、世田谷美術館にて。
花森安治の仕事―デザインする手、編集長の眼 - 世田谷美術館
最後まで読んでいただきありがとうございました。
■DESIGNHACKとは
デザインのあんなことやこんなこと、デザイナーの働き方などについて取り上げているブログです。
■おすすめ記事一覧
・最初は良いデザインだったのに、リリースするときには微妙なデザインになってしまう現象について
・無印良品のユニットシェルフをデスク代わりに購入してみた→快適すぎワロタ
・ワークライフミックス??フリーになってからの時間の使い方について
■ポートフォリオのフォーマット配布
ポートフォリオを作りたい・・・でも、めんどくさい。
そんな方向けにポートフォリオのフォーマットを配布しています。
詳しくはこちら!→『すぐにできる!誰でもできる!ポートフォリオ作成セット「NANAIRO」』
管理人:mentaro