最初は良いデザインだったのに、リリースするときには微妙なデザインになってしまう現象について
2016/10/19
タイトルの通りなんですけど、最初は良いデザインだったのに、だんだんとクソみたいなデザインになっていくことがたまにあります。
企業だとよくあると思うんですけど、フリーランスで仕事していてもこういうこと、よくあります。
原因は色々ありますが、今回は最も陥りやすい事例をご紹介。
時間が経つにつれてコロコロと条件が変わっていく
我々デザイナーは、クライアントが提示する様々な条件を受け入れつつ、最大限良いデザインを生み出すように努力します。
なので、途中から
- CI/VI的にNGなので、ロゴをもっと大きくしてほしい
- キャッチコピーを新しいものに変えてもらいたい
- ターゲットを男性に変えたいので、色味をカッコ良い系にしてもらいたい
なんていう風に、条件がコロコロと途中から変わっていくと非常に困るのです。
色を変えるくらい、文字を入れ替えるくらい、
そんなの簡単でしょ?
と思う方がほとんどだと思うんですが、そんなに単純なことではなくて、
与えられた制限の中で「これだ!」というベストなものを抽出しているので、色を変えたり、文字を入れ替えてしまったら、他の部分にほころびが出てきてしまうんです。
それでも、少しの調整でほころびをうまく繋ぐことができれば、まだマシなのですが、最悪の場合、0からやり直さないとベストなデザインにならないときもあります。
というか、よくあります。
が、そういうときは、もう締め切りギリギリで、時間もそんなにない、、
なんていう場合がほとんどで、ここでデザイナーは妥協点を探らなければなりません。
(この、妥協点を探るのが上手いデザイナーは、優秀なデザイナーです。企業にいたら可愛がられるタイプでしょう。)
多くの場合は、ここでデザイナーのモチベーションも底をついて、オーダーそのままに、
色を変えたり、
文字を入れ替えたりします。
ですから、リリースしたデザインはあちこちにほころびができてしまう。
それが、最初は良いデザインだったのに、微妙なデザインになってしまう理由です。
それでもプロか?
とおっしゃるかもしれませんが、この場合、悪いのはきちんとfixしたオーダーを出せなかったクライアントです。
あるいは、きちんとクライアントのオーダーを情報共有できなかった営業担当者。
フリーランスの場合は、クライアントに文句を言っても仕方ないので、デザインを始める前にきちんとfixしたオーダーなのかどうかを、こちらが気にしてあげるしかないですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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