引き継ぎしてない、という状態についての考察
2016/10/07
よく、業務の問題を発見して、それを担当者に指摘すると「前任者から引き継ぎがされていなかった」というふうに言われるんですけど、これを聞くたびに、なんとも言えない思いになります。
今日は、そんな「引き継ぎされていない」という状態について考えていきたいと思います。
前任者は悪である、という幻想
こういう話を聞いていると、大抵の場合前任者が悪者に仕立てられます。
後任者からしたら、しっかりとした引き継ぎがされていなかったということなんでしょう。
前任者に非があるとすれば、
きちんと業務の引き継ぎができない、そういうスキルがそもそもない
という場合や、
会社のことが嫌になり、放り出した
もしくは、
後任者が好きではないから適当にやっておいた
というようなことが挙げられると思います。
一番多いのは、
引き継ぎで必要な情報を選定できず、それを適切に後任者に伝えることができなかった
というケースでしょう。
私にもそういう経験があります。
一通り業務フローを説明してはいるものの、要点がまとめておらず、どこに気をつけるべきかいまいち伝わらない、というようなことです。
後任者の罪
ですが、引き継ぎ問題で悪いのは前任者ばかりではありません。
私が話を聞いていると、前任者から引き継ぎがないまま業務の一部が欠落したまま数ヶ月経ってしまっていたり、そもそも業務自体が消滅してしまうことも結構あるのです。
ここまで来てしまうと、後任者にも非があります。
不透明なことに気づいたら、いち早く行動を起こして対応すべきだし、前任者から言われていないからやらない、というのは怠慢としか言えません。
厳しい言い方ですが、いくら前任者が引き継ぎでミスしていたとしていても、今の業務の責任は後任者にあるのです。
前任者の罪という幻想、と先ほど言ったのは、それはもう過去のことであり、今ここに居ない人をいくら悪者にしても前に進むことはないからです。
引き継ぎがされていない、と言われたときに感じる私のなんとも言えない感情はまさにここにあります。
いかに前に進めるか、今いるメンバーで考えるしかないのです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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