デザイナーが陥りやすい「こなれる」現象
2016/08/29
こないだあるデザイナーの方と話しをしてて苦言を呈されていた話。
「こうすればそれなりに見えるでしょ」という甘え
とあるコンペの審査をされてされていたそうなのですが、見ていると多くのデザイナーの、
「これくらいやっておけばいいだろう」という姿勢を感じる作品が多かったとのこと。
普段の仕事とは違い、コンペだと課題や選考基準が明確な分、ただ、
「かっこいい」
「かわいい」
「おしゃれ」
だけのデザインというのは見ていてすぐに分かってしまうそう。
ちゃちゃちゃっと済ませたような作品は決して採用されはしない、とおっしゃっていました。
つまり、悪い意味で「こなれている」ということですね。
「手癖」
他に興味深かった話のは、普段の仕事の「手癖」について。
コンペの作品でも、その人の普段の仕事の「手癖」のようなものがはっきり分かるんだそう。
場合によっては「手癖」のせいで、ちゃちゃちゃっとすませる作品になってしまうこともあるので、注意が必要です。
作業や感覚に慣れたり、自分の勝ちパターンのようなものを設定しておくのは悪くはないし、そういう型や引き出しを持っておくのはむしろ大切なこと。
ですが、デザインの要点や思想を引っこ抜いて、手先で作業しただけのものは大抵つまらないものばかりなんですよね。
話を聞いていて、私自身もドキリとすることがあったので、普段からそういう甘えがないように気をつけよう、と思ったのであります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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