味の素の冷凍餃子に学ぶ「デザイン」のあるべき姿
2016/03/07
味の素の冷凍餃子、好きなんですよね。
そのまま焼けばいい、それだけ。
前、テレビで商品開発についての取材を見たのですが、この商品はもともと油や水を入れないと調理できない仕様だったそうです。
そのため、パッケージに作り方を細かく書いて、モニターチェックで消費者がそれを見てどの様に作るかを観察したところ、みんな好き勝手に作っていて、説明部分なんてほとんど見られていなかったそう。
そこで、パッケージの改良ではなく商品自体の改良に踏み切り、結果的にもっともシンプルな「ただ、焼けばいい」という仕様が誕生したのだそう。
これって、すごく商品開発の本質だな、と思いました。
ある商品があって、それをどのように分かりやすく消費者に訴求するか、というのはもちろん行うべき改良です。
ですが、そもそも「商品」に問題があるのか否か、というところにフォーカスするというのはとても勇気がいること。
デザインも同じで、表面的な部分のみを解決しようとせず、核の部分を見直すことも、ときに必要なのではないでしょうか。
ちなみに、キューピーのドレッシングの容器も同じように商品の核の部分を改良をしています。
ドレッシングのフタの中に最初ついている「中栓」を無くして、最初に強くひねるだけで開封できるようにしてあるのです。
どうやって「開けやすい中栓」を作るか、
ということではなく、
「中栓」を無くしてしまう、というもの。
これも画期的な改良ですね。
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こういう姿勢、見習っていかないといけないなと強く感じます。