趣味の記事:本格的な機材を使って額縁を作ってみた
2016/01/07
木材を加工して本格的な額縁を作る製作工程の記録
父の仕事場を借りて額縁を作ろうかと思っていたんですが、結局全部作ってもらってしまったので、せめて製作工程だけでも残そうと思い、ここに記します。
まずは面を整える
自動カンナを使ってまばらな木材の面を整えていきます。ハンドルで歯の高さを調節して、回転する歯の中に木材を通します。祖父が大工だったので実は実家にはこういう機材がたくさんあるのです。
角の面取り
額縁っぽくなるように角をトリムしていきます。使うのはボッシュのトリマー。トリムのアールを選んで好みの角にに仕上げていきます。これならできるかな?と思い試しにやってみたんですが、これがなかなかうまくいかない…結局父に全てお願いしてもらいました。
これがトリム後の断面。
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背板とアクリル板の溝掘り
さらに、裏面に背板とアクリル板がはまる溝を掘っていきます。この工程は、電鋸で縦横2回切り込みを入れるのですが、やはり機材があるとすぐにできて便利。
こんな感じになりました。
端のカット
その後、軽くエッジをヤスリがけし、
後はサイズに合うように両端を45度カットしていきます。
こういう、角度調節ができるノコがあると便利ですね。
組み合わせるとこんな感じ。
接着&釘打ち
次に、ボンドで仮止めしていきます。
断面にボンドを塗って、バンドで固定。こういう専用のバンドがあると固定しやすいので楽チンなんだそう。
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ちなみに使ったのはこの耐水ボンド。
正直、額縁に耐水性など全く必要ないのですが、たまたま使っていたボンドがかっこよかったので思わず写真を撮ってしまいました。耐水ボンドはこれの他にはあんまりないんだそうです。
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固定したら、裏面に波釘を打っていきます。
赤い色がついたのが歯の面なので、この面を下にして角に打ち込んでいきます。なんだか、「やってる感」があっていいですよね。
乾かすこと1時間程度。
仕上げにささくれなどをヤスリがけ。ボンドのはみ出た箇所などもとっていきます。
塗装
最後に塗装をしていきます。刷毛を使って薄く刷り込んでいく感じで塗っていきます。ボロ布などで刷り込んでいってもオッケー。この塗料は木目が透けて見えるタイプなので塗料が変に溜まらないよう満遍なく広げていきます。
乾いたら、裏面に背板とアクリル板を留めるためのトンボをネジ止めしていきます。
完成!
この記事のタイトルは「本格的な機材を使って額縁を作ってみた」でしたが、実際には「本格的な機材を使って額縁を作ってもらった」ですね。父に感謝です。
背板とアクリル板をはめる工程はまた次回。ではでは。