PDFを共有するときに注意したいこと
2015/11/08
印刷用の入稿データとして推奨されているPDFのデータ形式に、PDF X-1aという保存方式があります。
最もトラブルが少ない保存形式として今もっとも使われている形式ですが、相手に共有する際に気をつけておきたいポイントがあります。
スポンサーリンク
それは、
モニター上(スマホ・タブレット含む)では色が変わるよ!
ということ。
例えば、印刷データを作成して、クライアントに提出するとき。
PDF X-1aのまま提出してしまうと、モニター上では完全に色が違うので相手に誤ったイメージで伝わってしまいます。
例えば最近、Dropboxで作成したデータをたまたまiPhoneで見てみたんですけど、X-1aの色の豹変ぶりに驚きました。
・・・
これはRGB用に最適化したPDF。
に対して、X-1a。
お分かり頂けたでしょうか。
ギンギンにコントラストが暴走しております。
Mac上でDropboxを確認したときにはここまで色の差は出なかったんですが、iPhoneのアプリだとかなりイメージが変わってしまいます。
もちろん、
『そもそも印刷用のPDF形式なんだから、モニター上で見ると色が変わるのは当たり前』
なのですが、今どきデザインのやり取りをする中で、印刷データをスマホやタブレットで共有することもあると思うのです。
実際、内容確認をスマホでしている人も大勢いるはず。(私もよくしてます)
特に、遠隔でデザインのやり取りをしているときは、相手がどのようにデザインを確認しているのかわからないので、
データを渡す際に、「出力して確認してください」と一言添えるか、モニターで見る前提であれば「WEB表示用に最適化」してあげるのが良いと思います。
(まあ、モニターによって色が変わるので、細かな色味のチェックはしないと思いますが。)
あと、気をつけないといけないのが、例えばイラレのデータ上で「ドキュメントのカラー形式」をいくら「RGB」で作っていたとしても、PDFの形式がX-1aになってしまっていると結局色は正しく表示されないということ。
ポートフォリオを送るときなんかも気をつけたほうがいいですよ。
せっかくの自信作が、モニターで見ると強烈な色彩になっているかもしれませんからね笑