脱線あり、妄想ありの建築対談!『日本建築集中講義』を読み終えて・・・
2015/03/10
最近読んだ本のご紹介。今回は藤森照信×山口晃 日本建築集中講義。
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日本各地の名建築めぐり
本書は、建築史家・建築士である藤森照信氏と、日本画家、山口晃氏が、日本の名建築を巡りながらの対談が収められた一冊。
私は、建築について別に詳しくもなんともないので、果たしてどうなることやら・・・と思いつつ読み進めていきました。
建築史についての知識が薄いため、決して読み易いというわけではありませんでしたが、ひとつの建物についての魅力を語り合う両氏の対談自体は非常にカジュアルなので、肩の力を抜いてリラックスして読むことができます。
脱線あり、妄想あり
法隆寺から始まり、西本願寺まで13箇所巡ることになるのですが、まるで一緒に旅をしているような読み心地。
そして、なんといっても藤森氏と山口氏の言葉の掛け合いがツボでした。
「軒の伸び方が「ピュッ」としている」
というような話から、
「最近の女の子のまつ毛に似ている」
と話が脱線し始めたりするのですが、その脱線話や自由すぎる妄想話などが結構読んでいて面白いんですよねぇ。
毎回ついてくるエッセイ漫画もコミカルで面白い。
しかし、読み終えた後は、ある種の不完全燃焼な心境になります。
それは「実際に行って確かめてみたい!・・・じゃないと、この二人が何を言っているのかイマイチ分からない!」から笑
建築は肌で感じるのが一番いいのだということを実感させてくれる一冊でもあるわけです。
ここで紹介されている建築に行く前に読んで、実際に現地で確かめるのがベスト。
近々、以下の建築に行かれる方がいましたら是非一読ください。
- 法隆寺
- 日吉大社
- 旧岩崎邸住宅
- 投入堂
- 聴竹居
- 待庵
- 修学院離宮
- 旧閑谷学校
- 箱木千年家
- 角屋
- 松本城
- 三渓園
- 西本願寺
ほな、さいなら!
淡交社
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