DESIGNHACK(デザインハック)

在宅ワーク・デザイン・DIY・フリーランスデザイナー系の記事を扱うブログメディア

日経トレンディネットの記事『名作「Yチェア」の模倣品、何となく似てはいるが完全に別物だった【銘品分解】』について

   

ご紹介するのはこの記事。『名作「Yチェア」の模倣品、何となく似てはいるが完全に別物だった【銘品分解】』
Hans J. Wegner(ハンス・J・ウェグナー)氏の設計の世界的にも有名な椅子です。

ハンス・ヨルゲンセン・ウェグナー
デンマークの家具デザイナーである。
生涯で500種類以上の椅子をデザインし、20世紀の北欧デザイン界に多大な影響を与えた。その椅子はニューヨーク近代美術館をはじめ多くでコレクションされている。
(引用:Wikipedia)

今回の記事では、名作「Yチェア」の正規品と、レプリカを徹底比較しています。(現在は、立体商標登録がされているのでレプリカは流通しておりませんが、登録される前に入手したモデルで比較しているとのこと。)
比較写真の一部はこちら。
01_px400

(引用:http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20140206/1055001/?ST=life&P=2)

みなさんは本物とレプリカの差、お分かりになりましたか?
・・・私、恥ずかしながら写真では「なんかレプリカのほうはやけにつやつやだな」くらいしか思いませんでした笑
オリジナルは安くても10万円以上しますが、レプリカは2万円で販売されていたそうです。

日経トレンディネットの記事の中では、レプリカのクォリティの低さを指摘し続けていますが、そもそもこうした意匠権の切れたデザインで販売されるリプロダクト品の質を比較すること自体、あまり意味がないことのように思えます。
だって、そもそものビジネスモデルが違しターゲットも異なるので。オリジナルの「Yチェア」でないと質感や耐久性に心配があるし、何よりも所有欲が満たされない、という人はこれを買えばいいし、「お金はないけど、家のインテリアに合いそうだからレプリカでもいいや」という人はリプロダクト品を買えばいいだけの話です。
リプロダクト品の魅力は世界的に評価されたデザインを安価で市場に提供できること。質が劣るのは当たり前のことです。
この記事で取り上げられていたYチェアの形状は、細部で異なっているみたいですが、そもそも比較して初めて気づく程度のレベル。比較せずに違いがわかってしまう人なんてかなり少数じゃないでしょうか。

個人的には、リプロダクトの普及に賛成です。デザインをトレースした模倣品でも、それはオリジナルに対する興味をかきたてる装置になるかもしれませんし、デザイナーの意図も、少しは使い手に伝わるだろうと思うからです。

 - サービス