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『春秋ファッションの定番、トレンチコートのルーツとは』

      2014/03/15

「トレンチコート」のデザイン深読み

寒暖の差が極端だったり、風が強い日も多くなってくるこれからの季節、活躍するのが「トレンチコート」。
今回はこの「トレンチコート」のデザインを深読みしていこうと思います。ご存知の方も多いかと思いますが、「トレンチコート」は第一次世界大戦でイギリス軍が供給した寒冷地用防水コートがルーツになっています。「トレンチコート」の「トレンチ」とは、「塹壕」という意味。
「塹壕」とは敵の銃弾や砲弾から身を守るための溝のこと。機関銃の登場により、それまでの白兵戦では多くの兵士が敵に一瞬のうちに掃討されてしまうため、「塹壕」を掘って敵陣を制圧する「塹壕戦」へとシフトしていったのです。当時のイギリス軍の主な戦場は低温高湿、不衛生な戦場であったため長時間の戦闘で発病する兵士も多く、イギリス軍にとって高い防水性能を持ったコートの開発は急務でした。
このミリタリーコートを制作していたのが、「バーバリー」です。もとは農民のための衣服として開発した防水生地だったそうです。

現代では、秋冬のおしゃれアイテムもして重宝されているように、デザインや仕様は多様化していますが、本当の「トレンチコート」はこんな感じです。
WWITrenchcoat

かっこいいー!笑
以下はトレンチコートのスペックについて、wikiからの引用です。

生地にはギャバジン(防水加工した綿生地)ないしウールを用いるのが普通であるが、近年は合成繊維や皮革も用いられる。
肩にはボタン留めのショルダーストラップ(エポレットとも言う。肩章と同一視されることもあるが厳密には異なる)が付き、水筒や双眼鏡、ランヤード(拳銃吊り紐)等を吊ったり、ベルトを掛けたりすることができる。また、戦中に仲間が倒れた時には、このストラップを持って引っ張ることにも役立った(ショルダーストラップは、同様の理由から諸外国の軍人や現在の日本の自衛官等の制服や外套、戦闘服や作業服、更には警笛を繋いだモールやチェーンを吊る為に警察官や警備員の制服や外套にも付いている)。また、腰回りに備え付けられているD鐶は、もともと手榴弾を吊り下げる用途の名残とされている。
襟元にはチン・ストラップと呼ばれる帯が付き、また手首にもストラップを備え、これらを適宜締めることで寒風を防ぐことができる。
ウエスト位置のベルトはトレンチコート最大の特徴で、腹部を暖かく保つと共に、整ったシルエットを形作る。
右胸(肩)に縫い付けられた当て布はストームフラップと呼ばれ、襟を全てボタン留めした際に雨だれの侵入を防ぐための物である。 (本来、男性用被服の右前合わせなので、右側にしか必要がない) 現在は単なる飾りになっている品も多い。
古典的なトレンチコートの場合、両腰のポケット部分は、内側に着込んだ上着のポケットに手を届かせるため、袋でなく単なるスリット(筋状切り口)になっていた。

(wikipediaより引用)

「腰回りに備え付けられているD鐶は、もともと手榴弾を吊り下げる用途の名残」って、かなり生々しいですね。「トレンチコート」が現在のように軍服ではなくファッションに取り入れられるようになったのは1930年代だそうです。
実は、ランドセルや紳士用の腕時計も元は軍用だったのですが、戦闘での圧倒的優位性を確保するための機能性が追求されたデザインって、改めて見るととても勉強になります。

ちなみに、現在のバーバリーの「トレンチコート」はこちら。

洋服についてのルーツや着こなしのルールは『絵本アイビー図鑑』にとても分かりやすく書かれています。穂積和夫さんのイラストは今も色褪せず良いデザインですね。
洋服に興味のない方も、是非チェックしてみてください。

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